イスラエルの次なる戦線?
―― レバノンをめぐるイラン、ヒズボラとの戦争
Israel’s Next Front?: Iran, Hezbollah, and the Coming War in Lebanon
2024年6月号掲載論文
ガガザの破壊が中東民衆のイスラエルに対する反発を高めるなか、イスラエルがレバノン攻撃すれば、イランとその非国家的パートナー(武装集団)への民衆の支持はさらに強化されるだろう。それでも、政治的に負いこまれたネタニヤフ首相は、国内での立場を強化しようと、レバノンに紛争を拡大するかもしれない。実際、イスラエルは、ハマスとヒズボラをともに壊滅させることで、安全保障環境を変化させることを望んでいる。これまでのところ、アメリカの外交圧力もあって、ガザ紛争がレバノンとの全面戦争に拡大するのは回避されているが、それでも「イスラエルがレバノンを攻撃するかどうか」ではなく、「いつ攻撃するか」が問われている状況にある。
- 前例のない攻撃
- イランの自制の意味合い
- いつレバノンを攻撃するか
- 地域紛争になれば
- 交渉を試みよ
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